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理系パパの育児学

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薬飲みながら母乳育児はやっていい?調べたことをまとめ

妻が抗生剤を飲むことに。。

妻は出産後2か月経過するのにまだ、おしりのあたりを痛がり、少しづつ改善傾向にはあるものの、以前のように軽快に動くことは出来ない状態になっている。妻が病院を受診したところ、尿道が腫れていることを指摘されて、抗生剤を飲んでくださいと言われたものの、母乳に移行し赤ちゃんにいってしまわないか?をえらく心配していた。少しでも不安をとってあげたいので今回は母乳と薬剤について勉強してみたのでその知見を是非お薬飲んでいる間は母乳をやめたほうがいいのか?など悩まれているママさんと共有したいと思います。

薬物はほとんど母乳に移行します。

ほとんどの薬物は母乳に移行します。乳房の母乳を分泌する乳腺上皮細胞でママさんの優秀な免疫システムを母乳であかちゃんに伝えるためママさんの免疫システムに混じって薬物も母乳に混じってしまいます。

薬剤が母乳に移行することが問題ではありません。

問題は母乳に移行するかどうかではありません。母乳から不必要な薬物を摂取した赤ちゃんに何らかの不利益なことが起きるかどうかです。薬物を飲まないにこしたことはありませんが、産後痛みなどでお薬が必要なママさんも多いです。このサイトでも多く紹介させて頂いた母乳育児の様々なメリットを失ってまでも、あえて粉ミルクを選択するかどうかそこが問題になります。

厳密には授乳を中止しないといけないお薬は2種類だけ

お薬をのんでいるという理由だけで母乳を中止すべき薬剤は、実は少なくて抗がん剤と放射性物質です。これらは服用量によらず、赤ちゃんに毒性を示しますので絶対的に母乳と薬物療法が併用できない。一方で精神科系薬剤や抗てんかん薬なども含め、それ以外のほとんどの薬物は服薬だけを理由に母乳育児を積極的に中止する必要はないといまは考えられています。

抗がん剤は細胞分裂を邪魔してしまうので成長しまさに人生で一番細胞分裂をしている赤ちゃんには危険です。そういうわけで、母乳育児は困難と判断されています。放射性物質も同様です。

 

 

精神科のお薬と授乳

精神科系薬剤〔ベンゾジアゼピン系薬物やSSRl(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)〕や抗てんかん薬などは、飲んだ薬物量の10%以下が赤ちゃんに移行することがわかっています。そのため、中止に値する有害事象報告は少ないです。

てんかんの薬と授乳

てんかん薬のフェノバルビタールや工トスクシミドは、その蓄積性から治療域に達する報告がありますが、薬物血中濃度測定をしながら母乳育児も可能とされています。

免疫抑制剤と授乳

シクロスポリンなどママさんの年齢から増えてくる膠原病の治療薬の一つである免疫抑制薬も、母乳育児と両立した報告が増えてきています。シクロスポリンやタクロリムスなどのカルシニューリン阻害剤は、腎移植や肝移植などの移植後妊娠において頻繁に使用されており、情報が蓄積されています。母乳から赤ちゃんに移る量が0.5~2%程度と低く、また妊娠中の胎内曝露量とくらべるとはるかに低いことから、安全に併用した報告が増えてきています。また、関節リウマチにおけるメトトレキサートは1週間に1日程度の服用であり、最高血中濃度到達時間を考慮した母乳育児も報告されています。


参考にした文献
【お母さんを診よう-子育て世代の女性の健康問題に取り組む-】 授乳中の薬(解説/特集)
寺岡 英美(弓削メディカルクリニック)
治療 (0022-5207)96巻2号 Page139-143(2014.02)

最もママさん向けの詳しい情報は妊娠と薬情報センター

妊娠と薬情報センター

妊娠と薬情報センターでは2007年より授乳において「安全に使用できると思われる薬」99薬剤と「授乳中の治療に適さないと判断される薬」4薬剤について改訂を経ながらホームページ上で掲載されています。悩まれた場合はぜひここが最も読みやすい1次情報なのでお勧めします。

お医者さんも実は母乳と薬には詳しくない。

母乳育児は不可能とアドバイスされる割合について調べた論文があり、それによると職種により割合が大きく異なることがわかりました。医師に相談した場合が32%に対し、薬剤師に相談した場合は50%と高い割合で母乳育児は不可能とのアドバイスをしていることがわかっています。

お薬には建前でほぼ添付文章に授乳に注意と書かれています。それを重大に受け止める先生が多く、授乳の薬剤に関する正しい知識を持っている先生は産婦人科、小児科以外となると実はそこまで多くないともいわれています。

最後に

育児をするにあたって母乳に薬剤が移行することは頭に入れておきましょう。しかし、移行しますが、赤ちゃんに影響があるかないかが最も重要です。また妊娠と薬情報センターのサイトで調べれば不安はかなり解消されると思います。育児には不安がつきものですので、このブログではできるだけ自分で調べて正しい情報を育児に悩むママさんに届けて、検索の時間短縮になれば幸いかなと思いました。

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