読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

理系パパの育児学

理系脳の育児学

桶谷式乳房マッサージって何?実は第二次世界大戦から続く伝統的な手技です。

母乳が出ないと心配な妻

母乳が出ない、ミルクを足していいのかわからない。助産師さんによって言っていることが違う。など母乳に関する悩みは尽きません。きっと、多くの授乳中のママさんはそんな不安の中生活されていると思います。一筋の光を求めて妻は、桶谷式乳房マッサージに通うようになりました。何を信じるかは人それぞれですが、一つこれを信じようと決めたらそれに従えばいいので気持ちは楽になったといっているのでいってよかったと思うます。しかし、僕にとっては桶谷式乳房マッサージは初めて聞く名前で「桶谷式乳房マッサージって何?」って状況でしたので桶谷式乳房マッサージについて今回は勉強しました。

 桶谷式乳房マッサージの歴史

桶谷式乳房マッサージは、第二次世界大戦にまでさかのぼります。桶谷式乳房マッサージの始祖である助産師の桶谷そとみ氏は、第2次世界大戦時に満州にて助産活動を行っていました。戦時下の食糧不足、栄養不足で母乳が不足し、満足な代用乳もない中で亡くなって行くあかちゃんをたくさん見てきたことが始まりとされています。「母乳さえ出れば助かる命がたくさんある。」その思いから桶谷そとみ氏は、手技のみで母乳分泌促進ができ、授乳中のさまざまなトラブルにも対応できる方法として桶谷式乳房マッサージを考案し、実施していく中で、単なる乳房マッサージで止まらない方法を考案しました。すべての母子が出産後順調に母乳育児をスタートできるわけではありません。そうならなかった母子を援助するためにはどうしたら良いのか。その、結果行き着いたのが、約 40 万例に及ぶ治療体験を基に確立された手技が桶谷式乳房マッサージ技です。

桶谷式乳房マッサージの特徴

桶谷式乳房マッサージの特徴の1つは乳房の底、付け根に着目したことです。マッサージによりその癒着を用手により剥がすようにすることです。これにより、乳房の伸展が良くなります。また、乳腺体部分に手を置くことはありますが、従来の乳房マッサージとは違い、強い力を加えることはありませんのでママさんに苦痛を与えることが他の手技と比較して少ないです。

乳腺の付け根には何がある?

乳腺の付け根はコラーゲンを中心とした結合組織よりなっています。乳腺の付け根は泌乳・射乳機能の生理に伴い伸縮性をもっています。基底部操作によりその癒着(くっついて固くなっている状況)を用手により、剥がすような、引っ張るような、皮膚をずらすような物理的刺激を与えることを行うのが桶谷式乳房マッサージの特徴です。乳腺体後面すなわち基底部位の伸展が良くなります。

桶谷式乳房マッサージのルーツはドイツにあり

 桶谷式乳房マッサージのルーツである結合織マッサージは、ドイツのエリザベート・ディッケ女史(1900 年~ 1958 年)によって考案され Veil、Kohlrausch、Leube などにより理論的に体系づけれたものです。皮膚を介して皮下の結合組織を引っ張るようにして刺激を与えるものです。「効果は病変のある内臓とつながりを持った皮下結合組織の反応部を強くマッサージすることにより、その刺激が神経に働きかけ、興奮を鎮める。循環障害は回復し、痛みやコリが和らげられる。結合組織の緊張が緩和される」と記述されています。

ホルモンにも影響する研究があります

乳汁分泌促進には主にオキシトシンとプロラクチンの2つのホルモンが関与しています。桶谷式乳房マッサージは血中のオキシトシン値が上昇することが報告されています。血中プロラクチン値についても同様の報告があります。プロラクチンを分泌させる最も強力な刺激は乳頭・乳房への刺激・児の吸啜ですが、桶谷式乳房マッサージの手技前後による結果も同様な傾向があると報告されています。

全国にある桶谷式乳房マッサージ

平成 21 年4月現在、桶谷式研鑽会認定者は414 名です。その内訳は、開業助産師 259 名、訪問看護活動助産師 46 名、病院勤務助産師110 名と全国規模で活躍しています。

最後に

桶谷式乳房マッサージは歴史ある主義で全国のママさんに支持されていることが分かります。ただ、人によってはストイックすぎる指導ともいわれてますので合う合わないははっきりしているともいわれています。母乳が足りているかいないかはママさんの最初の大きな悩みの一つです。一人で抱え込むよりはきちんと相談できる場所として桶谷式の門を叩いてみるのもいいのではないかと思いました。

勉強した論文

乳頭・乳房ケア 桶谷式乳房手技について(解説)
Author:高橋 明子(高橋母乳相談室)
Source: 日本母乳哺育学会雑誌 (1882-4242)4巻1号 Page23-28(2010.06)