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理系パパの育児学

理系脳の育児学

母乳の成分は朝と夜で異なる?朝には朝用、夜には夜用の母乳成分があります

母乳の飲みが異なる?

息子の母乳の飲む量が違うと妻が心配している。朝と夜で母乳が違う気がするといっていたのでそれは本当かどうか?気になったので調べてみると、、朝と夜で母乳の成分を比較したという論文を見つけてしまったので早速読んでみました。

ホルモン系は以前から報告されている

母乳の中には日内変動を持つ成分があるものがいくつか報告されています。メラトニンという睡眠・覚醒リズムの発達に寄与すると考えられているホルモンは昼間に比べて夜間に高くなる傾向があります。つまり、夜寝る前に授乳をすることはメラトニンが多く含まれた母乳を赤ちゃんに与えることになるので入眠が速やかになる可能性がありますって書きたいところですけど、寝かしつけの地獄を思うと本当に効いているのかは個人的には疑問です。

母乳のカロリーと夜中に起きる回数は関係している

母乳のカロリーなど栄養素と赤ちゃんが夜中に起きる回数を調べた研究では、夜間のエネルギー、脂質、固形分含量特に脂質が多いほど赤ちゃんは夜中に起きる回数は減るという結果が出ています。しかし、脂質が多くなると血中の遊離脂肪酸が上昇してしまい、結果として成長ホルモンの分泌が低下するともいわれていますので、脂質を積極的にとるなどは行わず、バランスの良い食事を行うことが大事だと考えます。

脂肪酸

母乳の脂肪酸の中でも最も多く約35%を占めるオレイン酸が夜間の母乳で低いことが分かっています。夜間の母乳中オレイン酸が低いことにより、血中の遊離脂肪酸が低下して、成長ホルモンの分泌が高めると考えられています。

ヌクレオチド

あまりなじみがない成分だと思いますが、細胞の核を作るための成分です。この成分は夜間に増加することが分かっています。成人では自分の力で十分補えますが、赤ちゃんはその機能が未熟なため必要と考えられている成分です。この成分で赤ちゃんは睡眠に重要な働きをするウリジンという物質を作っていると考えられています。

タウリン

リポビタンDの成分で有名なタウリンは、光による網膜へのダメージを低減するなどの効果が分かっています。タウリンが昼間の母乳で増えることにより、赤ちゃんの目の紫外線からのダメージを守る作用が期待できるとされています。

まとめ

朝には朝用の、夜には夜用にあかちゃんにあわせた母乳をママさんは無意識のうちに作っていることが分かりました。寝る前にミルクを足すなどはカロリーを増やして夜泣く回数を減らすのに使えるけど、母乳もしっかり足してホルモンバランスを整えてあげることも寝かしつけのテクニックとして有効なのかな?など考えてしまいます。

勉強した論文

日本人の母乳成分の日内変動(原著論文)
小林 俊二郎(ビーンスターク・スノー 開発部), 山村 淳一, 中埜 拓
小児保健研究 (0037-4113)70巻3号 Page329-336(2011.05)