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百日咳ってどんな病気?実は日本発のワクチン。実は最近増えています。

予防接種

百日咳とは?

百日咳ははボルデテラ属に属する細菌感染症で名前の通り長期間の咳が特徴です。この最近は非常にたちが悪く、様々な毒素を産生することで赤ちゃんたちを苦しめてきた感染症でもあります。しかし、日本発の無毒化ワクチンによる予防接種により、患者数は激減しました。しかし、まだ完全に人類が制圧できていない。いま、少し押し返されている感染症だということが調べているうちにわかってきたのでまとめておきます。

百日咳の患者は増加傾向にあります。

1982年から4~5年 ごとに小さな増減をくり返しながら報告数は着実に減少してきました。しかし、2005年から一転増加しはじめ、2008年5月は過去10年にない多くの発症があったと報告されています。

以前は百日咳は乳幼児が最も多い病気でしたが、2007年以降、百日咳は全年齢群で増加しています。特に、20歳以上の成人の増加が現在問題になっています。2011年以降、1~6歳の幼児と20歳以上の成人層は減少したが、乳児は増加傾向にある感染症です。

実は予防接種の仕方が問題と言われています。

百日咳の予防接種は4種混合ワクチンとして生後3ヶ月より接種開始します。そのあと3、4、5ヶ月の3回行います。さらに、追加免疫として初回接種(3回)終了後12ヶ月に達した時から18ヶ月に達するまでの期間に1回接種が行われます。百日咳ワクチンの抗体持続は10年前後と言われていることから、接種後抗体価の低下が思春期以降の百日咳患者増加の原因の1つと考えられています。そこで、現在思春期に追加で予防接種を行うべきかどうかが専門家の間で議論されている感染症です。

予防接種が完了していないと重症化しやすい

ワクチン未接種あるいは完了していない乳児では,、入院率・死亡率ともに高くなるといわれています。症状は無呼吸や痙攣が多く、百日咳と言われる感染症ですが特有な咳は少ないとされています。患児の67%が無呼吸、23% が肺炎、1.6%が痙攣、0.4%が脳症、1.6%が死亡している重症になると厄介な感染症です。

まとめ

百日咳は今後、赤ちゃんが小学生になるころにはもう一回予防接種が必要になる可能性が高い病気です。今の接種方法でも十分10年は免疫が獲得できますので、安心して忘れずに予防接種をしっかり受けるようにしましょう。

勉強した論文

【長引く咳:百日咳】 長引く咳 百日咳(解説/特集)
岡田 賢司(福岡歯科大学 総合医学講座小児科学分野)
 臨床とウイルス (0303-8092)43巻1号 Page5-12(2015.03)