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理系パパの育児学

理系脳の育児学

水ぼうそうの予防接種は2014年と最近、定期接種になりました。その理由と問題点を説明します

水ぼうそうのワクチンは、実はメイドインジャパンのワクチン

水ぼうそうの予防接種で使われるOka株水痘ワクチンは、高橋先生により開発された国産ワクチンです。1996年に水ぼうそうの定期接種が開始された米国のデータを見ればその有効性は非の打ちどころがありません。しかし、開発国である日本では水ぼうそうは任意接種で40%程度の接種率と半分以下でした。

そのため、現在でも毎年水ぼうそうは春先に流行し、一部の重症例が発生しているのが現状です。 このような状況を打開するため、2014年秋にやっと厚生労働省が重い腰をあげ水ぼうそうのワクチンの定期接種が実現しました。

水ぼうそうとは?

水ぼうそうは、ワクチンが定期接種化されている麻疹に比べると重症になりにくいため軽視されがちでした。しかし、一部で水ぶくれがやぶれたあとの皮膚の細菌性二次感染症、脳炎などの合併症は無視できません。このことからも、ワクチンによる水ぼうそう予防の意義はあると考えられます。

帯状疱疹の予防にも有効といわれている

水ぼうそうは感染後、神経にウイルスが潜伏感染します。そのウイルスが疲れや加齢に伴う免疫力の低下によって神経に沿って痛みと水ぶくれができる病気が帯状疱疹です。

最近の報告では小児期の水ぼうそうワクチン接種が帯状庖疹発生頻度を低下させるという報告もあります。

水ぼうそうは水ぶくれがかさぶたになれば感染性はないと判断されます。隔離解除の目安となる水ぶくれの痂皮化には5から6日間かかります。その間、看護のためにママさんが仕事を休まないといけなくなることを考えると経済的損失も問題となります。このような観点からも水痘ワクチン定期接種化の有用性は高いと考えられている。

 

米国では、1996年から水ぼうそうワクチンを使った定期接種が行われています。その結果1995年と2000年の 水痘患者数を比較すると,2000年には71~84%の患者数が減少したと報告されています。

しかし、ワクチンの効果が切れたことにより、感染するワクチン接種後罹患例が増加してきたことが明らかとなった。発疹数も少なく軽症であるが、感染源となりうる点から問題視されている。

これらをもとにして米国では水痘ワクチンの2回接種が行われています。

スケジュールは今後も変更の可能性があります。

米国では1回目と2回目を数年あけるスケジュールになっていますが、同じく2回接種法で定期接種化しているドイツは、1回目を11~ 14カ月と2回目を15~23カ月と間隔が狭いです。

この打ち方の違いはどこにワクチンを効かせたいかという目的の違いです。米国は免疫低下を防止する点に主眼を置いているため数年あけての接種となっています。一方、ドイツは、1回接種では十分な免疫を獲得できない赤ちゃんが約15%存在するため、そのような赤ちゃんをなくすために短期間での追加接種を行っています。

日本は現在ドイツ式の予防接種を行っていますが今後はアメリカ式へ移行していくことが検討されているようです。