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理系パパの育児学

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離乳食を遅らせることでアレルギー予防ができる?各方面の対応をまとめます。

乳児湿疹がひどいと離乳食は遅らせるべきか?

アトピー性皮膚炎をはじめとするアレルギー疾患の発症予防については、これまでさまざまな報告がされてきました。しかし、これらの報告の多くは見当が不十分でこれで決まり!という一定の結論は得られていない。

米国小児科学会の声明の遍歴

米国小児科学会は2000年にのハイリスク児は生後6か月まで離乳食を開始しないほうがよく、アレルゲン性が高いと考えられる牛乳は1歳まで、鶏卵は2歳まで、ピーナッツ・木の実・魚類は3歳まで与えるべきでないとの声明を出しました。しかし、この声明が根拠とした論文の数は多くなく、その後、離乳食の開始を遅らせてもアレルギー疾患の発症は減少しないとする報告が出されたため、2008年に米国小児科学会は大幅にその内容を変更しました。現在の米国小児科学会の見解では、離乳食は開始時期を早めるべきではないが、アレルギー疾患発症を予防する目的で離乳食の開始を遅らせるという方針には明確なエビデンスはないとなっています。

日本での離乳食とアレルギーの見解

日本では、2007年に厚生労働省より「授乳・離乳支援ガイド」が発表され、生後5~6か月が一般的な離乳食の開始時期としています。この中では、アレルギー疾患の予防目的での離乳食開始時期について明確な記載はされていませんが、離乳食を早期に開始した場合に湿疹・喘鳴が増加したとする報告と、卵や乳の開始を遅らせた場合に湿疹のリスクが高まるとした報告が紹介されています。

小児アレルギー学会の見解

日本小児アレルギー学会では「食物アレルギー診療ガイドライン2012」において、前述した欧米の声明を紹介したうえで、離乳食の開始時期は生後5~6か月が適当としています。なお、これら国内外の指針はアレルギー疾患発症予防を目的としたものであり、すでにアトピー性皮膚炎などを発症した児についてもあてはまるのかについては結論が得られておらず、今後さらなる検討が必要です。

アトピー性皮膚炎が疑われる乳児では、まず適切なスキンケア指導、薬物療法・環境整備についての指導がしっかり行われるべきであり、これだけで湿疹が軽快してしまうことも多いです。

これらの指導が行われず、食物の関与ばかりに目が向いてしまうと、不必要な食物除去やそれに伴う栄養障害に繋がる恐れがあるので注意が必要です。

まとめ

離乳食は生後5から6ヶ月で赤ちゃんが欲しがったら開始してあげるのが正解のようですね。うちもアレルギーは僕が花粉症持ちなので少し心配です。