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理系パパの育児学

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赤ちゃんの時ペットを飼うとアレルギーが起きる?起きにくい?

病気について

赤ちゃんが産まれてからペット飼っていいの?

ペットは、家庭にとっては欠かせない存在で飼っていらっしゃる方も多いと思います。しかし、アレルギーが怖いということで妊娠が分かって飼う予定をキャンセルしたりする方もいます。うちも、犬を飼おうと思っていたのですが、妊娠が分かってからつわりなどで先延ばしにしています。しかし、子供の発育にペットは僕自身はプラスになると考えていますが、近年皮膚の傷からダニなどのアレルゲン物質が入り込んで、アレルギーが発症するという話も多く耳に入ってきていましたので実際ペットを飼っていいのか?どうなのか?飼うとしたら何時がいいのか?そのあたりを中心に今回は勉強してたのでまとめておきます。

アレルギーとペット飼育について各学会の見解

アレルギー予防の観点に重きをおいて考えると、ペットを飼育することは、気管支喘息アトピー性皮膚炎・アレルギー性鼻炎・アレルギー性結膜炎の増悪因子になると考えられています。

しかし、近年のオーストラリア、米国、英国の各国のガイドラインやGINAのいずれも、生後早期のペットの飼育(動物抗原への曝露)と気管支喘息をはじめとするアレルギー性疾患発症の関与に関して十分なエビデンスがなく結論に至っていないと述べられています。

ペットを飼育することは感作のリスクを増加しアレルギー疾患のリスクになると述べている。しかし、ペット飼育がアレルギー疾患の発症には影響なかっもあり、最近ではネコやイヌの飼育がアレルギー疾患の発症をむしろ抑制すると報告されています。

犬に関する臨床研究の紹介

イヌの飼育に関してはアレルギー疾患家族歴のない家庭ではイヌの飼育はでアレルギー性疾患発症抑制を有するという2500名ほどで行った臨床研究の報告があり、イヌの飼育により乳児期の湿疹(生後6か月)、気管支喘息(4歳)、アレルギー性鼻炎(4歳)の発症頻度はイヌ飼育群で低かったと報告されています。

ChildhoodOriginsofAsthmaStudy(COAST)の報告によると、1歳時のアレルゲン感作とアトピー性皮膚炎罹患率はイヌの飼育により抑制されていましたが、食物アレルギーとの関連は認められなかったと報告されています。さらに、3歳時のアトピー性皮膚炎と喘鳴はイヌ飼育群で有意に低い傾向が認められたとも書かれています。

 

これまでの報告ではイヌもネコも、アレルギー疾患発症の抑制効果にもリスクにもなりうるという結果である。イヌに関する報告ではネコの飼育では関連性がなかったと報告されているが、ネコに関する検討ではアレルギー疾患の発症を抑制するという相反する結果が報告されている。

現在の結論

ペットの飼育は、アレルギーを抑制するという報告と悪化させる報告が混じっていますが、これを鵜呑みにするのは少し危険です。アレルギー疾患家族歴のある家庭ではペットを飼育しないことや、研究デザインがそれぞれ異なる点があるので注意が必要です。

アレルギー家族歴のない児に関しては、ペットを飼うことが喘息発症を抑制する効果があるかもしれないが、アレルギー素因のある児に関して、ペットの飼育が喘息発症予防になるかに関してはまだ結論に至っておらず、今後の報告が待たれます。

まとめ

まだ、ペットを飼うことがアレルギーを予防するのか?アレルギーを悪化させるのか?についての結論は出ていません。僕は、妻に育児の余裕ができたら話し合って飼おうかなと思っています。

勉強した論文

【乳幼児健診Q&A】 アレルギー 家の中で動物を飼いたいのですが、アレルギーの原因になりますか(Q&A/特集)

田知本 寛(東京慈恵会医科大学 小児科学講座)
小児科診療 (0386-9806)75巻11号 Page2016-2019(2012.11)