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クレベリンはインフルエンザに予防効果がある?使うなら絶対スプレータイプがおすすめ

つかったもの

クレベリンはインフルエンザに予防効果がある?医学論文を調べてみた

インフルエンザ、ノロウイルスが猛威を振るう時期になりました。家庭でのインフルエンザをうつらないようにどのように気を付けるべきか?色々、調べていたらフォロワーさんから「クレベリンって本当に効果あるの?」というご質問をいただきましたので、今回はクレベリンに含まれる二酸化塩素が果たしてどこまでインフルエンザ感染、ノロウイルス予防に効果があるかを調べてみました。

クレベリンとは?

クレベリンとは、大幸薬品が製造・販売している、「空気中のウイルスや菌、においを除去」する衛生管理製品です。

主成分の二酸化塩素には、ウイルスや菌、カビ、においの元となるたんぱく質を特異的に酸化させる働きがあると言われており、殺菌作用や消臭作用があることから、元々業務用として医療施設やホテルなどで使用されていました。

2008年に家庭用の販売が開始されると、インフルエンザやノロウイルスを防ぐ効果があるとして人気となりました。

クレベリンに含まれる二酸化塩素は次亜塩素酸の約10倍の抗ウイルス活性があります。

クレベリンに含まれる二酸化塩素には、ノロウイルスの除菌に使われる次亜塩素酸の約10倍ものウイルス殺菌力があることが分かっています。

ネコカリシウイルス、ヒトインフルエンザウイルス、麻疹ウイルス、イヌジステンパーウイルス、ヒトヘルペスウイルス、ヒトアデノウイルス、イヌアデノウイルス、イヌパルボウイルスに対する、二酸化塩素ガス溶液(CD)および次亜塩素酸ナトリウム(SH)の抗ウイルス活性を評価した。1~100ppmの濃度のCDは強力な抗ウイルス活性を示し、15秒の感作処理後に99.9%以上のウイルスが不活化された。CDの抗ウイルス活性は、SHの活性と比較して約10倍の強さであった。

Biocontrol Science (1342-4815)15巻2号 Page45-49(2010.06)

ノロウイルスに効果はあるのか?

クレベリンは、ノロウイルス対策に有効という口コミが広がった2013年に爆発的に売れました。

しかし、2014年に消費者庁より大幸薬品など17社に対し「空間除菌できる合理的な根拠がない」として、表示の変更を求める措置命令が出ています。

ノロウイルスの感染経路で空気感染や飛沫感染による感染の度合いは低く、人の手を介してウイルスが口から入る経口感染が多いと言われています。

空気の除菌もノロウイルス対策においては重要なことにかわりはないですが、手洗いと加熱調理を徹底して行うことが一番の予防と考えられています。

嘔吐などの汚物処理を行う時、次亜塩素酸噴霧し消毒します。抗ウイルス活性が高いクレベリンのスプレータイプでその過程を置き換えることは可能かと思われますが、ノロウイルスは、人工で培養できず、実験が不可能ですので効果は不明です。

スプレー型は論文で殺菌効果があるとの報告がある

クレベリンのスプレータイプでは除菌がうまくいったという報告がありました。クレベリンについては、販売元の大幸薬品が学術論文をいくつか出していますが、バイアスの問題で外して今回は読んでいます。

スプレー式安定型二酸化塩素水溶液の特性と殺菌効果について検討した。pH測定では、濃度50~43000ppmでpHは9.75~12.66と濃度が高くなるにしたがって上昇した。安定性試験では、有効塩素濃度は42.2mg/Lが1年後39.7mg/Lとなり、安定型が確認された。空調のない倉庫内に3年間放置した場合の残留塩素濃度は、夏期に急激に低下を示し、保管は冷暗所にすべきと考えられた。検体に22種類の菌液を接種後、室温で保存して試験液中の生菌数を測定したところ、15秒後ではレジオネラ、黄色ブドウ球菌、ジンジバリス菌、MRSAの4菌種が2.1×10^3個以上の生菌数を示したが、他の18菌種では検出されず、60秒後では全菌種で検出されなかった。またインフルエンザウイルス、ネコカリシウイルス、アデノウイルスのウイルス不活化試験でも効果が確認された。安定型二酸化塩素水溶液は長期安定性があり、22種類の細菌に対する殺菌効果が確認された。

日本医用歯科機器学会誌 (1881-7734)20巻1号 Page13-15(2015.03)

 据え置きタイプは否定的な意見があります

クレベリンの据え置きタイプは、効果がないという論文もあり、使う際には注意が必要と考えます。

据え置き芳香剤の剤形で二酸化塩素ガスを逐次空中に放散させ、抗ウイルス効果を標榜する製品の有用性を検証した。冬季の生活空間を想定し室温23℃、相対湿度30%に設定した1.8m3の密封チャンバー内で製品を開封し、試験中ガス濃度を0.03ppmを目標として蓋の開閉で調整し、結果的に実験時間中はほぼ0.035-0.04ppmの濃度に維持できた。その中に鶏卵由来のA/愛知/2/68株インフルエンザウイルスを含むしょう尿液をネブライザーでミスト化して噴霧し、一定時間後にチャンバー内空気80Lをゼラチン膜でろ過し、膜に捉えたミスト粒子中の活性ウイルス量を測定し、同製品による空中浮遊インフルエンザウイルスの不活化効果をみた。その結果、今回の実験条件化では、ガスへの曝露を受けた空間での活性ウイルスの量は対照のそれと変わらず、不活化効果は確認されなかった。二酸化塩素ガスによる殺菌、ウイルス不活化の感染制御の実用化のためには、今後さまざまな条件の下でその殺菌/ウイルス不活化効果の有無を検証していく必要があろう。

日本環境感染学会誌 (1882-532X)31巻5号 Page310-313(2016.09)

 まとめ

クレベリンスプレータイプをインフルエンザ予防として使うのは検討に値すると思います。しかし、据え置きタイプは論文が提示するように効果がない可能性もあります。僕は除菌する場合、スプレータイプで対応していこうと考えています。

クレベリンスプレー 300ml

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