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理系パパの育児学

理系脳の育児学

添い寝、添い乳はしていい?8割のママさんが添い寝、6割のママさんが添い乳しています。

添い寝、添い乳はしていい?

添い寝、添い乳ってやっていいの?というご質問をフォロワーさんからいただきました。うちの場合は、最初、子供が窒息しないかしんぱいという理由で添い寝、添い乳は行っていませんでしたが、育児疲労がたまるにつれ、少しでも体を楽にするという目的で添い寝、添い乳をはじめました。

川の字で寝る日本文化

実は、日本では昔から新生児養育として添い寝が推奨されてきました。江戸時代の医師香月牛山という人も子供を一人きりで寝かしてはいけない

「生まれた児は懐にて臥さしむ,十余日後に床に臥せ寝し,常に母親が添い寝すべし」

と説いています。また、川の字で寝るという表現があるように、日本では家族が何人も同じ部屋で固まって寝る文化があります。

ベッドで寝かせる習慣は戦後から

GHQ は、乳房で窒息死させたり感染させたりするなどの理由から、赤ちゃんをベッドに寝かせることを指導しました。確かに戦後間もなくは、感染による新生児死亡が多かったのですが、これは多くの庶民は小さな家でたくさんの子どもを抱え貧しい暮らしをしていて,栄養状態や衛生状態も悪かったためであり、実際は、窒息死や母児感染の事例は添い寝のみが原因であったわけではありませんでした。

どれくらいのママさんが添い寝、添い乳してるの?

ママさん900名を調べた調査によると8割のママさんが添い寝をしていて、6割のママさんが添い乳をしていると報告されています。この中で約1割のママさんがヒヤリハットを経験しているとその中で報告されています。

乳幼児突然死症候群とは?

添い寝、添い乳の最もママさんが心配なことは乳幼児突然死症候群(sudden infant death syndrome)というものだと思います。

乳幼児突然死症候群は、それまでの健康状態および既往歴からその死亡が予測できず、しかも死亡状況調査および解剖検査によってもその原因が同定されない、原則として 1 歳未満の児に突然の死をもたらした症候群のことをいいます。

乳幼児突然死症候群と添い寝

乳幼児突然死症候群の危険因子として、

  • うつぶせ寝
  • 人工栄養
  • 母親の喫煙

が有名です。

しかし、添い寝が危険因子となるかについては、結論は出ていません。

現在のところ研究が不十分であり、

乳幼児突然死症候群の危険性から添い寝をやめさせるほどのエビデンスはない

が一般的な見解です。

リスク因子はあります。

添い寝が乳幼児突然死症候群の発生頻度の増加に関連するリスク因子はあるといわれています。例えば、ABM(The Academy of Breastfeeding Medicine)では、生後8~14週未満の赤ちゃんでSIDSが発症するリスクが高いとした上で、さらにリスクを高める因子として

  • 母親の喫煙または赤ちゃんの受動喫煙
  • ソファー・長椅子・ソファーベッド・柔らかい寝具の使用、
  • 挟まる可能性のある空間との隣接、
  • 大人用ベッドにうつ伏せか横向きで寝かせること、
  • アルコールや精神的変化をもたらす薬剤を使用した大人とのベッド共有、
  • 他のきょうだいやペットとのベッド共有

などを挙げています。

添い寝をやめさせるようなエビデンスがないからこそ、リスクとベネフィットの両面を十分に考えたうえで添い寝、添い乳は行うべき行動だと考えます。

添い乳のメリットと注意点

添い乳は夜間、帝王切開後、産後の体力が回復していないときに有効な授乳方法です。しかし、赤ちゃんがおっぱいを吸っている様子を見ることがむつかしく、赤ちゃんが正しくおっぱいを吸えていないことからの乳房トラブルが起きやすいともいわれています。

また、片側のみの授乳になりやすく、乳房トラブルが起きやすいことが予想されます。

添い乳する時は

  • 赤ちゃんの口と乳頭の位置を揃えてあげる。
  • 赤ちゃんの耳、肩、腰が捻じれず体全体が母親のほうに向くようにする。
  • 赤ちゃんの背中にクッションやバスタオルを巻いて少し体を斜めにする。
  • ママさんが楽なように腕枕したり、クッションを使用する。

などの工夫をするようにしましょう。