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理系パパの育児学

理系脳の育児学

離乳食を食べない理由とその対策をまとめます。

離乳食は機嫌がいい時に食べさせましょう

離乳食を始めたばかりのころは、1日の中で新しく加わった「食事」というイベントに赤ちゃんも飛び付いて食べてくれます。しかし、そのイベントが毎日あるということが分かると、それほど飛び付かなくなります。

授乳したばかりでお腹がいっぱいだと、当然のことながら食は進みません。

また、お腹がすごく空いているときは手っ取り早く母乳を欲しがります。

離乳食は、授乳と授乳の間で機嫌がいい時に食べさせてみるのも一つの方法です。

薄味すぎる?

食塩=害のようなイメージがあり、離乳食を作るとき食塩を極端に控えているお母さんは多いようです。塩分が少ないと素材本来の風味がぼやけてしまい、おいしくありません。

ナトリウムは大事なミネラルです。

食塩で補充できるナトリウムは大事なミネラルです。ナトリウムは体液の浸透圧を維持し、pHバランスを保ったり、糖やアミノ酸などの輸送に役立っています。

乳幼児は尿、大便、汗などから

体重1kgにつき35~46mg/日のナトリウムを排泄します。

食塩量にすると88~117mg/kgです。

新生児でも300~400mg/日程度の食塩は必要となります。

ちなみに母乳1Lには150mg程度のナトリウムが含まれ、計算すると食塩量は約0.4gです。牛乳は1Lにつき500mgのナトリウムで、食塩量は1.3gです。

 

一般的に食べておいしいと感じる適切な塩分濃度は0.8%、食塩量は1g/1Lといわれていますので、牛乳のような自然界にある物の食塩濃度も同じだということが分かります。これが人間にとって心地よく優しい味ということですので、離乳食にも薄く味付けをしましょう。

薄味にするコツ

煮物などを薄味にするコツは、味付けを最後にすることです。煮込む前から味付けをしてしまうと、せっかく薄味にしても、水分が蒸発して煮込めば煮込むほど塩分濃度は上がってしまいます。野菜やその他の物が八分通り煮えてから味付けをしましょう。

食べたり食べなかったり、ムラ食いがあるのは?

赤ちゃんもそのときの気分や季節によって、大人と同じように食欲旺盛のときとそうではないときがあります。病気のときや、梅雨、夏の蒸し暑い時期は食欲がなく、食べない赤ちゃんもいるでしょう。もともと食が細い子もいます。人と比べず、そのうち食べるようになるまで赤ちゃんを見守ってあげることが大切です。

離乳食は食事の練習です。本格的な食事ととらえると落ち込みます。

離乳食は文字通り離乳のためのステップアップで、食事の練習をする時期です。食事をするようになったからといって母乳をやめる必要はありません。むしろ病気などで食欲がなくなったときは、母乳や育児用ミルク栄養が役に立ちます。

焦りは禁物です

母子健康手帳にも

「離乳完了とは、形のある食物をかみつぶすことができるようになり、栄養素の大部分が母乳または育児用ミルク以外の食物から取れるようになった状態をいう。その時期は通常生後13カ月を中心とした12~15カ月ごろで遅くとも18カ月までに完了する」

と明記してあります。

また、2002年にWHO世界保健総会で

「6カ月の完全母乳の推進と2年以上の母乳育児の継続」

が採択されました。つまり、離乳食は1.5歳~2歳までに完了すればよいので、食べないことに焦る必要はありません。

赤ちゃんが食べないのはなぜ?

もしかしたら、「せっかく作ったのに!」というお母さんの気持ちが赤ちゃんに伝わっているのかもしれません。恐い顔をして赤ちゃんにスプーンであげていませんか?食べないとどうしてもイラついてしまい、無理やり口の中に入れたり、そんなつもりではなくてもお母さんが必死の顔をしていると赤ちゃんは食べません。

食事は楽しくするものです。親子でおしゃべりしながらリラックスすることをお勧めします。

食べさせるから食べるへの意識の変化が大切です。

「食べさせる」という概念を捨ててください。赤ちゃんが自分で食べるというシチュエーションを作り、お粥ではなく、軟らかく煮た根菜やご飯を手づかみ食べして、お母さんと一緒に楽しく食事をしてください。

1日の運動量が少なくて食欲がわかない可能性もあります。赤ちゃんとお散歩に行ったり、児童館や公園に行ってほかの赤ちゃんと触れ合うことで運動量が増えます。

赤ちゃん専用にわざわざ離乳食を作っていませんか?

お粥やすりおろした野菜は生後6カ月を過ぎていれば必要ありません。軟らか目に炊いたご飯や、煮物を煮て薄味を付ければよいので、あらためて赤ちゃん専用に作る必要はありません。大人も子どもも同じ煮物を食べればよいのです。また、多めに作って小分けしてラップに包み、冷凍保存(保存期間は約1カ月)すると、より手間が省けます。

まとめ

食べさせるから食べるへの意識を変えることが大切なようです。これを機会に自分の血圧とも向き合っていきたいと思います。。

勉強した論文

0歳からの食育のススメ おいしくカンタン離乳食講座(第6回) 赤ちゃんが離乳食を食べない理由(解説)
小野田 レイ(エンパワーメントバースクラブ)
ペリネイタルケア (0910-8718)31巻6号 Page655-659(2012.06)