読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

理系パパの育児学

理系脳の育児学

アトピー性皮膚炎の効果的なスキンケアについて各国の考え方をまとめます。

アトピー性皮膚炎の効果的なスキンケアについてまとめます。

アトピー性皮膚炎の重症化や良くなったり、悪くなったりする波の幅を小さくするためにはスキンケアが大切です。しかし、どのようなお湯に入るのか?どのような石鹸を使ったらいいのか?保湿剤をどのように使ったらいいかについて皮膚科のお医者さんや小児科の先生がしっかり教えてくれるかどうかははっきり言って運の要素が強いかもしれません。そこで、今回はアトピー性皮膚炎の適切なスキンケアについて勉強したのでその内容をまとめておきます。

入浴について

入浴について各学会の見解は以下のようになります。

  • 欧州皮膚科学会 マットレスで洗いバスタブで迅速にすすぎ5分間入浴、バスオイルを最後の2分間使用
  • 米国アレルギー学会 10分以上温かいバスタブに浸かる。
  • 米国皮膚科学会 入浴は治療管理に推奨されるが、入浴回数、時間などに基準はない
  • 日本皮膚科学会 入浴、シャワーにより清潔に保つ
  • 日本アレルギー学会 至適温度は38度から40度

以上をまとめると38度から40度のお湯で5分以上入浴すれば問題ないというように読み取ることができます。

石鹸は必要か?

石鹸については以下のようにまとめられています。

  • 欧州皮膚科学会 皮膚感染の場合は徹底的に洗うべき
  • 米国アレルギー学会 使用は避けるべき
  • 米国皮膚科学会 中性から弱酸性、低アレルゲン、無香料なら使っていい
  • 日本皮膚科学会 記載なし
  • 日本アレルギー学会 洗浄力が強いものは避け、十分にすすぐ

アトピー性皮膚炎の悪化因子である汚れ、食物などのたんぱく質成分、油性物質、ダニの死骸に含まれるセリンプロテアーゼなどを落とすためには、石鹸がどうしても必要です。

石鹸を使う際の注意点

石鹸で体を洗うときは必ず泡立てるようにしましょう。泡立てることで

  • 少量の石鹸で体を洗うこと
  • 皮膚への摩擦の軽減
  • 石鹸を洗い流しやすくなる
  • 皮膚への石鹸の残留量の低下

ということが報告されています。できるだけしっかり泡立てて体を洗うようにしましょう。

保湿剤

  • 欧州皮膚科学会 1日2回以上、幼児は週150グラム使用。ステロイドの減量効果、維持療法として有効である
  • 米国アレルギー学会 皮膚水分保持のため入浴後に塗布
  • 米国皮膚科学会 入浴後に塗る。十分量を頻回塗布
  • 日本皮膚科学会 1日2回塗る
  • 日本アレルギー学会 1日2回 入浴後

このことからも保湿剤は入浴後にたっぷり塗ることが大切です。入浴後どれくらいの時間がいいのかについては入浴後1分後と60分後に保湿剤を塗布した研究があり、入浴後なるべく早めに保湿剤は塗ったほうがいいと結論つけられているデータがあります。

194874.hateblo.jp

194874.hateblo.jp

ステロイド外用剤と保湿剤どっちから先に塗ったほうがいい?

ステロイド外用剤と処方されどっちを先に塗ればいいのか悩まれる方は多いと思います。お医者さんにより色々な考え方がありますが、最近はどちらを先に塗っても問題ないと考えられています。

まとめ

今までに報告されている結果から

  1. 入浴は1日1回
  2. 石鹸は泡を立ててこすらず洗い、しっかり洗い流す
  3. 保湿剤は1日2回全身にしっかり塗る

ことが大切です。僕自身は、石鹸を泡立てる理由が石鹸の使用量を減らして、流しやすくするために効果があるということは知りませんでしたので今度からお風呂入るとき気を使ってやってみようと思いました。

勉強した論文

アトピー性皮膚炎治療の素朴な疑問について考えよう アトピー性皮膚炎に効果的なスキンケアは? 入浴、体の洗い方、石けんの使用、保湿剤について考える(解説)
海老島 優子(大阪府済生会中津病院 小児科)
日本小児アレルギー学会誌30巻1号 Page75-83