読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

理系パパの育児学

理系脳の育児学

BCGワクチンについて。接種後1週間は患部の写真をとるのがおススメです。

BCGワクチンとは?

BCGワクチンは、ウシの結核菌を弱毒化して開発されたワクチンです。第2次世界大戦後、結核の発病予防を目的としたワクチンとして多くの国々に普及しました。BCGワクチンによる結核発病予防効果には、

  • 結核髄膜炎や粟粒結核などの重症結核には70~80%の高い有効性
  • 結核においても約50%の発病予防効果(新生児・乳児を対象としては74%)

と報告されています。

BCGの接種時期と方法

結核予防接種法の対象疾病です。国が定めた定期接種実施要領51に某づき、経皮接種用乾燥BCGワクチンを使用し、通常、生後1歳に至るまでの問(標準的接種期間は生後5~8カ月まで)に1回BCG接種を行うと定められています。

2005年からツベルクリン反応を省略したBCGの直接接種が導入されため、接種前のツベルクリン反応検査の実施は必要くなりました。
接種方法は管針法が用いられていてワクチン混濁液を上腕外側に滴下塗布し9本針植え付け管針を2か所押し当てて接種します。

接種時期が変わったのはなぜか?

2005年にBCGの接種期間が「生後6カ月に達するまで」と変更になってから、皮膚結核様病変や骨炎といった副反応の増加傾向が指摘されるようになりました。生後早期のBCG接種との関係も否定できないことから、BCGの接種期間が、2013年に生後6カ月までから生後1歳未満まで(標準的接種期間:生後5~8カ月まで)に引き上げられたという経緯があります。

接種要注意な赤ちゃんもいます。

過去に結核患者と長期接触歴がある赤ちゃんについては、結核に感染している可能性がありますので、保健師さんに相談の上、ツベルクリン反応を行い、結核にかかっていないことを確認してからBCGの予防接種を行うようにしましょう。

BCGの副反応

1994年から2012年までのBCG予防接種の副反応報告についてまとめておきます。

腋窩リンパ節腫脹

BCGの予防接種後の副反応の約半数は腋窩リンパ節腫脹です。リンパ節腫脹は上腕の局所に接種されたBCG菌が所属リンパ節である腋窩で増殖し、リンパ組織がこれに反応するという正常の免疫反応です。出現時期はBCG接種後1~3カ月後が多いとされています。(発生頻度は0.7%程度)

ほとんどがリンパ節が腫れるだけの単純性リンパ節炎で、数カ月で自然治癒します。

皮膚結核様病変(結核疹、肉芽腫)

皮膚結核様病変については、全身性の皮疹とBCGをうった局所の病変が報告されています。発生までの期間は3か月までとされています。原因は結核疹は、BCG接種にて入った結核菌のアレルギー反応、肉芽腫は、BCG接種にて入った結核菌が関与して形成する病変ですがいずれも予後良好です。

骨炎

副反応報告1600例中40例ほどの非常にまれな副反応です。しかし、骨炎は、外科的な治療や長期間の抗結核薬の治療が必要です。後遺症を残す可能性もありますので、重篤なワクチン接種後の副反応とされています。発症までの期間は2年とされています。

BCG予防接種を受けた後の局所の経過

健常者が初めてBCG接種をした場合、接種後10日ごろに針痕部位が赤くなります。接種後1~2カ月までのころに白い膿疱が出現するなど強い変化がみられます。その後,針痕部位にかさぶたが出来、3カ月ごろにまでには小さな傷跡を残すのみとなります。

コッホ現象

結核既感染者がBCG予防接種を受けた場合、BCG予防接種後10日以内に接種局所の発赤・腫脹および針痕部位の化膿など派手な症状が出てきます。そして、2週間から4週間後に傷跡になり治癒する一連の反応が起こることがあります。これをコッホ現象と言います。

これは、結核感染者の免疫現象の一つで局所反応が早く、強くみられる特徴から来ています。

つまり、

コッホ現象がみられる=結核の疑い

ということになり、精密検査が必要になります。

BCG接種後1週間はスマホで撮影を

BCG接種時に小児科の先生が写真付きで説明してくれますが、今一つピンと来ない方も多いと思います。こういう場合、スマホで1日1回1週間接種部位を写真撮影しておくと、小児科の先生もきちんとした対応をとりやすいです。

何故、1週間なのかは、接種後1週間以内にGrade3の反応(針刺し部が固くなる)場合にツベルクリン反応を行うから来ています。

まとめ

結核は最近ニュースになるほど増加してきている感染症です。治療にもかなり専門的知識がいりますし、下手すれば隔離入院もありうる病気です。予防のためにもBCGはきっちり接種するようにしましょう。副反応が怖い場合は、スマホで撮影を経時的にすればお医者さんの正しい診断の助けになりますので是非撮影してあげてください。