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理系パパの育児学

理系脳の育児学

子供の歯ぎしりについて。スマホなどを長時間すると悪化する?

症状別

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歯ぎしりとは?

睡眠中におこる歯ぎしりは、伝統的に睡眠時随伴症(パラソムニア)の一つとされていました。最新の睡眠障害国際分類(ICSD)第2版3によると、いわゆる歯ぎしりは、「睡眠関連歯ぎしり」(sleep related bruxism)として、睡眠関連運動障害群に属し、睡眠を妨げるような単純で常同的な運動障害であることを示しています。

歯ぎしりの特徴

睡眠関連歯ぎしりは、睡眠中に上下の歯をぎしぎしとこすりつけたり(grinding)、食いしばったりする(clenching)のが特徴です。また、歯ぎしりは通常は脳波的覚醒反応を伴います。

歯ぎしりが見られるタイミング

深い睡眠段階からレム睡眠に移行する時期のノンレム睡眠において頻繁にみられます。重症な場合には、一晩で何百回もおこることもあるります。

歯ぎしりの合併症

歯ぎしりの副次的な症状として、筋肉や歯のさまざまな不快感、下顎が自由に動かない、頭痛(偏頭痛)などがあります。

歯が摩耗したり、クラック(ひび割れ)が生じたり、頬粘膜裂傷ができることもあります。

睡眠関連の歯ぎしりは自覚がないので見つかりにくい

睡眠関連の歯ぎしりは、本人が自覚することは少ないです。頭痛などの症状も患者にとって関連性がはっきりしないことが多い。よって、睡眠時歯ぎしりは、そばにいる人間による報告か、歯牙の摩耗などが歯科医の検診によって発見されることで、発覚されることが多いです。

歯ぎしりの原因

ストレス

睡眠関連歯ぎしりは、単一のメカニズムや理論では病態生理を説明できないとされている。たとえば、意欲的な性格や神経症的な性格との関連、状況的・心理的要因によるストレスや不安と密接な相関性が証明されています。

生活上の出来事に関連した不安や、高レベルの作業遂行能力が要求される課題、締め切りを守ることがむずかしい課題によって増加すると言われています。

生活習慣の乱れ

交替制勤務者などの睡眠・生活習慣の乱れや不十分な睡眠との関連が示唆され、いびきや睡眠時無呼吸症候群、むずむず脚症候群などの運動障害との関連も高いとされています。

タバコとカフェイン

タバコやカフェインを睡眠前に摂取することでも覚醒レベルが高まり、歯の摩擦が増えることも分かっています。

遺伝

遺伝学的には明らかにされていないが、家族的な傾向があることが過去の調査で分かっています。

5人に一人が歯ぎしりしていると言われています

睡眠関連歯ぎしりの有病率は、全体で8~38%と、調査によってバラツキがありますが、子どもについては、多くておよそ20%程度の有病率と考えられています。

子供の歯ぎしりの特徴

上下の歯が生えるとすぐにはじまると報告されており、ほとんどの場合は成人すると頻度は低下するとされています。男女の性差は、ありません。

子供の歯ぎしりは指しゃぶりとの関係があるとされています

成人においても、タバコや爪噛みといった癖が睡眠関連歯ぎしり患者に多く見られることがわかっていますが、子どもは、指しゃぶりとの関連が指摘されています。

194874.hateblo.jp

スマホ、ゲーム1日3時間などがリスク

品川区内の公立小学校で行われた4000名の大規模な調査の結果で低学年の歯ぎしりのリスクは

  • 「夜食の習慣化」
  • 「テレビ・ゲーム・インターネットが1日3時間以上」、
  • 「学童保育利用」

調査対象となった品川区では、母親の就業にかかわらず希望に応じて「学童保育制度」を設けています。また、テレビ・ゲーム・インターネットの長時間化もまた危険因子であったことから、「親とかかわる時間の減少」が影響していると推測されています。

このことからも、ママさんと子どもの睡眠習慣は密接に関連しています。また、それが原因で歯ぎしりが起きることもあるということも知っておきましょう。

歯ぎしりが関与する身体症状

睡眠関連歯ぎしりの身体的症状としては、

  • 日中の顎の痛み
  • 頭・顔の痛み
  • 歯の痛み
  • 朝の起床時頭痛
  • 長期的歯冠・歯周組織のダメージ
  • 歯肉出血
  • 骨の再吸収
  • 咀囎筋・側頭筋の肥大
  • 側頭下顎関節の機能不全

などがあります。また、睡眠が浅いので睡眠中は中途覚醒が頻繁で、いびき、よく動くといった症状が併発することも多いです。

歯ぎしりの治療はどうする?

睡眠関連歯ぎしりの特定の確立した治療法はありません。それは、病因が複雑で多岐に
わたるためである。短期的には、薬物を用いたり、マウスガードなどを用いたりして歯を守ることができますが、それらによって、本来の睡眠関連歯ぎしりそのものはなくならなりません。

しかし、ストレスや不安が明らかにあるようなら、それらを小さくするよう努めることが重要です。

まとめ

睡眠関連歯ぎしりは、とくに子どもにおいてよく観察され、ストレスや生活習慣の影響によって増悪することがわかっている症状です。しかし、決して子どもすべての精神的負荷のマーカーとなるようなものではなく、もちろん現代社会のストレスが睡眠時の歯ぎしりの発生として、すべての子どもに影響を与えるというわけではありません。
ただ、大事な子どもたちが睡眠中に歯ぎしりをしている様子が頻繁に見られるときには、見守りつつも、子どもや保護者自身の生活習慣や、子どもを取り巻く環境や心理的なストレスに、何かしら気づかれるような気がかりな要因がないか見直してみて、明らかである場合には早急に対応する必要があるということです。