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理系パパの育児学

理系脳の育児学

4種混合ワクチンについて解説、2014年からワクチン新しくなりました。

4種混合ワクチンって何?

2012年11月から接種されているDTP-IPVワクチンは、日本で開発されたDTaPワクチンに生ワクチンとしてこれまで接種されてきたワクチン株(セービン株)をホルマリンで不活化した不活化ポリオワクチン(slPV:Sabinstrain derived inactivated polio vaccine)を混合した世界で初めての4種混合ワクチン(DTaP-slPV)です。
2014年7月に承認されたDTP-IPVワクチンの特徴は、国内外で使用されてきた野生株
ポリオウイルスを不活化したcIPV(conventional inactivated polio vaccine)と国内の
DTaPとを混合した製剤です(DTaP-slPV)。
わが国で製造されている4種混合ワクチンの組成は、基盤となったDTaPワクチンの違いもあり、製品によって異なりますが予防効果には差はありません。

4種混合ワクチンの接種時期は?

4種混合ワクチンに含まれる、百日咳は、ワクチン未接種の場合重症化のリスクが高くなります。接種化の可能な生後3カ月になれば、できるだけ早く4種混合ワクチン接種を開始するようにしましょう。

4種混合ワクチンに含まれている感染症の実際

ジフテリア

国内では1999年を最後にそれ以降報告はありません。しかし、ジフテリア毒素を産生するCorynebacterium ulcerance菌感染症が一部で問題となっています。

ジフテリアの症状は大きく分けて2つあり、ジフテリア菌の感染による局所病変とジフテリア毒素による全身病変があります。

ジフテリアの局所病変

咽頭ジフテリアは嗅声、犬吠様咳漱があり、扁桃に偽膜が認められる。

鼻ジフテリアは血性鼻汁や鼻孔周囲のびらん、血痂が認められる。

ジフテリア毒素による全身症状

心筋炎、神経麻痺という2つが特徴的です。心筋炎は心筋、伝導系および血管運動神経が毒素により障害を受けます。感染2~3週後に発症し、突然心筋障害で死亡することがあり非常に危険です。また、毒素が末梢神経を障害し軟口蓋呼吸筋および四肢筋等の麻痺が起こり、呼吸困難になることもあります。

破傷風

破傷風菌とは?

破傷風菌は偏性嫌気性・芽胞形成グラム陽性桿菌で、世界中の土壌に分布し、外傷や火
傷および挫創部などから感染します。

破傷風の症状は?

感染してから症状が出るまでの潜伏期は4~12日です。潜伏期間が短いほど予後不良と言われています。

代表的な症状

 

  • 咬筋けいれんによる開口不能、顔面筋けいれんによる痙笑
  • 躯幹筋の強直性けいれんが起こり後弓反張
  • 光や音など外的刺激で全身性強直

 

破傷風は年間100人程度発症しています。

実は、破傷風は毎年100人前後が報告されています。しかし、ほとんどが破傷風抗体を持っていない70代以上です。

破傷風ワクチンの持続期間は

定期接種としては11~12歳が最後で自然感染での追加効果がないとされる疾患であるため、ワクチン接種で獲得した抗体は30年以上持続していると考えられています。

百日咳

百日咳とは?

百日咳菌の感染で感冒症状から始まるが、特徴的な咳が出る前の診断は難しい病気です。百日咳含有ワクチン接種歴、抗菌薬の種類・開始時期・期間、移行抗体などの影響で多彩な症状がでます

百日咳は増加傾向?

2005年から百日咳は増加してきました。2007年大学や高校での集団発生が報告され、2008年5月を中心に過去10年にない多くの患者が報告されました。特に20歳以上の成人の増加が特徴です。

詳しくは下の記事を参照してください。

194874.hateblo.jp

ポリオ(急性灰白髄炎)

ポリオウイルス感染はヒトーヒト伝播のみで、媒介動物は存在しません。糞便中に排泄されたウイルスが経口感染するノロウイルスに似た感染経路を示します。

ポリオの症状

潜伏期間は4~35日(平均15日)とされ、症状は不顕性感染がほとんどです。

感染者の5~10%が軽症の上気道炎または胃腸炎症状を訴えます。怖いとされているポリのウイルスによる麻痺は、感染者の1000~2000人に1人の頻度です。しかし、ポリオウイルスによる麻痺は発症すると永久麻痺を残します。

日本で鎮圧されたポリオウイルスを予防接種する意味

国内では、1960年(昭和35年)に患者数が5000人を超え、かつてない大流行となりましたが、経口生ポリオワクチンの緊急輸入により、流行は終息しました。1980年(昭和55年)の1例を最後に、現在まで野生株ポリオウイルスによる患者報告はありません。

海外でも激減していますが、まだ完全には制圧できていません。ポリオの発生はパキスタン、アフガニスタン、ナイジェリアの3力国が大部分を占めています。つまり、流行地域で感染したことに気がつかないまま入国する可能性があります。感染者は無症状でも、便中にはポリオウイルスが排泄され、感染源となります。海外での流行が終息しない限りは、ポリオウイルスが国内に持ち込まれる可能性があります。